no.092
ゴンサロ・フォンセカ
Gonzalo Fonseca
size
1750x400φ ㎜
material
stone
車止め bollard
ベマ
Bema
この作品は作家自身によると、石でできた照明灯のようなものです。そこにあって周囲を照らす光。フォンセカにとって、光とは古代から時を経て宿り続ける内なる生命の灯のようなものです。だからフォンセカの石の作品はやわらかな感じがします。この仕事を頼んだ頃、彼の息子さんが亡くなりました。彼は半年ぐらい仕事ができなかった。そんなことがこの作品の背景にあります。
ゴンサロ・フォンセカ/ウルグアイ
Gonzalo Fonseca/Uruguay
1922 - 1997
フォンセカは、石や木、コンクリートやブロンズなどの素材を使って彫刻を作る。1922年ウルグアイのモンテビデオに生まれ、1940年代に構成主義の流れを受け継ぐ彫刻家、ホアキン・トレス・ガルシアに師事。50年にウルグアイを離れ、中近東などを旅しセム族の文化やギリシャの古典芸術に強い影響を受ける。53年よりヨーロッパに移住し現在ニューヨークとヨーロッパに拠点を構える。彼の作品は、石の表面のでこぼこに、古代ギリシャの遺跡や人間などを連想させる具象的イメージを部分的に浮き上がらせるもので、素材の自然な形と対話しながら、その中に潜むものを引き出していく。フォンセカの仕事は芸術の形象を通して自然と、人間の手によって作られた文明の関係とは何かを探求しているようだ。