no.037
ドナルド・ジャッド
Donaldo Judd
size
500x1000x500㎜(7 pieces total)
material
corten steel, iron
壁彫刻 wall sculpture
ジャッドは物質のもつ本質を極限までつきつめようとした作家です。シンプルなかたちは美しい。ジャッドは立川の仕事を病床で用意しはじめ、1994年2月21日亡くなりました。建築の条件が変化するために、ジャッドが当初設置を考えていた壁がなくなり、そのため新たな壁を用意しなくてはならなくなりました。これはジャッドの遺作となります。
ドナルド・ジャッド/アメリカ
Donaldo Judd/USA
1928-1994
コロンビア大学で哲学と美術史を学んだ後、59-65年まで評論家として様々な美術雑誌に執筆。ニューマンやロスコの作品が、現実に存在する物に依存するのではなく、作品を構成する要素が互いの関係性上成立していることに注目して、立体を使って同じ効果を模索し始める。62年床上に立体レリーフを並べ周囲の空間の重要性に視点を置いた作品を発表。70年代物質自体の持つ美しさと、それらの占める空間中のプロポーションとスケールを重視した仕事を展開。これが「ミニマリズム」という純粋に美学的な視点を重視する、美術史上非常に重要な運動となる。86年に美術家たちを支援するシナティ財団を設立したり、環境保護運動にかかわるなど社会的にも大きな貢献を果した。94年2月死去。ファーレ立川の作品が遺作となった。
日本では静岡県立美術館、東京都現代美術館等に所蔵作品がある。