no.108
レベッカ・ベルモア
Rebecca Belmore
size
380x188x5㎜
material
stainless steel
車止め bollard
ベルモアは、カナダ先住民アニシナベの作家です。彼女の仕事はカナダの自然とその素材を使って大地に話しかけたり、失われた民族の言葉を求めたりするものが多く、時間と土地の深い結びつきを人に知らせるのです。ここでは車止めと建物の2か所にアニシナベ語と日本語で「私は太陽を待つ」と書かれたプレートがおかれ、それらが夏至の太陽の光を反射して重なりあいます。彼女はここで異なった世界のつながりを示そうとしたのです。
レベッカ・ベルモア/カナダ
Rebecca Belmore/Canada
1960 -
オジブワ族のアニシナベ出身のベルモアは、父方の曽祖父にフランス人を持ち、カナダ人として教育を受けるが、カナダの近代化を頑なに拒み続けた祖母と言葉が通じないことから、自分の民族的背景に気づき始める。自然と共に暮らし、歴史を語り部に受け継がせ、文字を持たないアニシナベの文化は、現在消滅の危機に瀕している。ベルモアは、インスタレーションやパフォーマンスなどを通しての表現が、多くの人々にアニシナベ文化を語りかける機会と考え、アニシナベの文化的要素を多くの表現に取り入れている。2005年ヴェネチア・ビエンナーレ カナダ代表。 2015年開催の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」ではファーレ立川以来、約20年ぶりに日本で新作を発表する。
＜大地の芸術祭ニュース＞