no.020
牛島達治
Tatsuji Ushijima
size
H1800 x 50.8φmm(6 pieces total)
material
stainless steel
オブジェ object
古典的な交信機器、伝声管
Classical Communicating Instrument, Speaking Tube
牛島達治は無用の機械をつくることに喜びを見いだしている作家です。ただ回り続け土を耕していく機械、石をひくだけの機械など。しかしそこにはいつも精神のふるえがあるのです。心のふるえのない技術は目的に向かってただ合理的な解決をもとめるのですが、そこに行かないことによって彼の作品は心のふるえをもち続けるのだといえます。「風の音は何色?」と伝声管はきいています。
牛島達治/日本
Tatsuji Ushijima/Japan
1958-
1958年東京生まれ。1994年Asian Cultural Councilの奨学金によりニューヨークで学ぶ。80年半ば頃より、自身で「無用な機械」と呼ぶ動く作品を制作し始める。活動を進めてゆく中で興味の対象が手のひらの中の出来事から、身体的な大きさに広がり、やがて建築的なスケールを経て「社会」を含む出来事へと領域を拡張しながら現在に至っている。「越後妻有アートトリエンナーレ」(2000年、2003年)、「水と土の芸術祭」(2009年)、「横浜トリエンナーレ」(2011年)や、BankARTStudio、ハンマーヘッドスタジオなどで活躍。
武蔵野美術大学彫刻学科 非常勤講師。