FARET TACHIKAWA ART

no.039

パブロ・レイノソ

Pablo Reinoso

size
1200x2350x300mm
material
bronze
植栽内オブジェ object in shrubbery

ジャガイモを収穫する人

The Potato Harvester

レイノソの作品は芽生えたばかりの植物のようです。右側のスプーンの部分にジャガイモをのせ、こぼれたジャガイモが足もとに広がるという考えは、人間の生活があってこそ美術もあるのだと気付かせてくれます。「自らが彫刻したこの匙(さじ)に、私はまだ同時に、私の子どもに初めて食物を与えたこと、死の床にある父に最後の食べ物を与えたことへの、素朴な賛歌を見るのです。」

パブロ・レイノソ/アルゼンチン/フランス

Pablo Reinoso/Argentina/France

1955-

1955年アルゼンチン、ブレノス・アイレス生まれのレイノソは、鉄やブロンズの一見古めかしくも見える彫刻を作る。彼の内なる時計は、近代文明の進化とともに以前人が自然の内に持っていた雄大な時の感覚を大きく超えてしまったことを伝える。世の発展は止まるところを知らないが、彼は古風な道具にも見えるようなノルタルジックな作品を作り続け、我々に現代という時代を考えさせる。彼の作品のもう一つの特徴は、食物などを作品に奉納するパフォーマンスだ。食物は生の象徴であり、真の儀式は我らの中に眠る、忘れ去られた感覚を呼び覚ますと考える。このようにユニークな視点を持つレイノソは、パリのポンピドゥー・センターや、93年のヴェネチア・ビエンナーレへの出品など、国外でも人気が高い。

また、近年は工業デザイナーとしても著名で、サッカーフランスリーグカップの優勝カップや競技ボールのデザイン、ジバンジィ社の化粧品や、ヴーヴクリコ社のパッケージのデザインが国内外で広く知られている。

ARTIST HP

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