FARET TACHIKAWA ART

no.067

青木野枝

Noe Aoki

size
4520×3700×3700mm
material
steel, urethane paint
換気塔 ventilation tower

鉄は本来硬く構築的な素材ですが、青木野枝はやわらかくて不安定なあやうさをもった鉄の属性をみせようとしてきました。それは現代社会の感覚につながります。例えば不安という感情は鉄にはないし、不安という感情は目には見えませんが、確かな感覚として感じられます。この見えない感覚がつくられた形や色から伝わってくるところに美術の秘密と素晴らしさがあるのです。この感覚の共有が作家を現代の精神の記録者とするのです。

青木野枝/日本

Noe Aoki/Japan

1958-

1958年東京生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科(彫刻コース)修了。

鉄板を溶断、溶接し、丸や円などの基本形をつないだ巨大な彫刻作品で知られる。

主な展覧会は2012年豊田市美術館及び名古屋市美術館の個展「ふりそそぐものたち」、「越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」など。国内外で精力的に活躍しており、2000年第50回芸術選奨文部大臣新人賞、2003年第33回中原悌二郎賞優秀賞、2014年第55回毎日芸術賞を受賞。現在、多摩美術大学客員教授。

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