FARET TACHIKAWA ART

no.023

トニー・バーラント

Tony Berlant

size
1443x2190x2100mm
material
metal
換気口、給油口 vent, oil tap

バーラントはこの場所で仕事をすることを喜びました。少し暗く、給油口もあるドライエリアの壁は、普通そんなに喜ばれません。しかし、彼はここを洞窟のなかの聖なる泉のように感じたのです。ここで作家は金属の断片を貼り合わせて彼の内的な世界を描いています。彼はアメリカ先住民の美しい織物の蒐集と研究を行っていますが、そういう関心がわかる気もします。

トニー・バーラント/アメリカ

Tony Berlant/USA

1941 -

カルフォルニアを活動の拠点とするバーラントの表現は、輝く光のような明るさを持つ。工業製品の廃棄物や空き缶や空箱など、都市から放出される様々なものを釘で留め付けていく彼のコラージュは、世俗的なものを洗練された構図へと変化させていくこと、絶妙な色彩の調和や素晴らしいデザイン感覚で評価される。立川では平凡な換気口を、都市のオアシスを想起させる魔法の箱に仕立て上げた。66年よりホイットニー美術館の現代彫刻展などで発表を始め、82年にはヒューストン現代美術館で個展を開くなど、アメリカ国内の多くの美術館で発表の機会を持つ。他にパームスプリングスのコンベンションセンターの壁画や、サンフランシスコ国際空港の壁画など公共作品も数多く手掛ける。

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